第1次スノーボード(toto)遠征 レポート

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2025年9月1日〜13日にかけて、今年度最初の遠征となる第1次遠征を、ニュージーランド・カードローナスキー場にて実施しました。

今回の遠征は、初の海外遠征となる選手の経験値向上をはじめ、ワールドカップ出場を目指す選手の調整や、コンチネンタルカップ・ジュニアワールド出場に向けた準備を目的としています。海外特有のアイテムに慣れ、各自の技の完成度を高めることが大きな狙いでした。

この活動は、スポーツくじ(toto)の助成金を受けて実施しています。

滑走前には、身体を慣らすための入念なウォーミングアップを行っています。

三井トレーナーによるウォーミングアップ講習
カードローナスキー場

カードローナスキー場には、大小のハーフパイプをはじめ、11個のジャンプ台(大・中・小)、さまざまなジブアイテムやウォールアイテムなどが完備されており、まさに“パーク道場”のような環境です。

選手たちは、夏前に各地のオフトレ施設で練習してきた技を、実際のジャンプで調整していました。

スタイルやオリジナリティを強化している木村悠斗選手
2回転半を調整している村瀬由徠選手

晴天時には、朝暗いうちから宿を出発し、フリーランやハーフパイプでのRトレーニングを行い、リフトの営業終了までしっかりと滑り込みました。

トレーニング後には、近くの湖でアイスバスを行うなど、各自がケア用品を持ち寄り、朝や就寝前に体のケアを欠かさず行うよう努めています。

また、今回が初めての共同生活となる選手も多く、自炊や大人数分の食事づくりにも挑戦しました。

栄養学を学ぶ選手たち
スーパーで買い出しをする選手たち
料理の献立を考えて作る選手たち

成長期の選手にとって栄養は非常に重要です。偏食気味な選手もいますが、「しっかり食べること」もトレーニングの一環として捉え、日々取り組んでいます。

日頃当たり前のように出てくる食事へのありがたみや、夏でも滑れる環境への感謝をかみしめながら、海外に不慣れな選手たちにとっても非常に貴重な経験となりました。

男子選手たちは「技のオリジナリティ強化」、女子選手たちは「ジャンプやジブの完成度向上」という成果を得ることができました。

また、今回の遠征を通じて見つかった課題は、シーズン開幕までの間、各オフトレ施設でのトレーニングで克服していきます。

今後とも、温かいご声援をよろしくお願いいたします。

報告: スノーボード(SSBA)チーム コーチ 石川あさみ